空色の絵の具/
ベンジャミン
どんなに薄めても
悲しみは消えませんでしたから
少しずつ明日を
塗り重ねてゆこうと思いました
悲しみは複雑すぎて
はじめとおわりの区別もつかないけれど
晴れわたる空に喜びは
まるでこころの風景のように
鮮やかな空色でした
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