くらげの日々/知っている/
石田 圭太
ない
+やわらかい骨
僕には骨がある
骨つぼがあってしまう
残ってしまうがためがんばっている
君
にも骨があって
やっぱり残ってしまう
残ってしまうがため
やがて僕は君と一緒に骨つぼに入りたいと思う
くらげ
には骨がない
死ぬと海に溶けていってしまう
やたらでかい骨つぼ
に隠される
が
あるいはそのためにがんばっているのかも知れない
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