誘蛾灯と道しるべ/umineko
 
ても、それは誘蛾灯だったりも、する。

それは往々にして区別がつかない。ほんとうの、その人が発するタマシイの光なのか、アルカリ乾電池で明滅しているイミテイトなのか。じぶんはいまのとこ、間違えてはないつもり、なんだけど、もうすっかりだまされちゃってるのかもしれないわけで。

「都合よく、利用されたんじゃないのお?」友人があきれ顔でたしなめる。そうかもしれないね。でも、おんなじセリフを向こうでも聞いているはず。ほんとうのことは、あなたと、わたしの物語で、それを陳腐な図式にはめ込まれてもなにがなんだか、なのであーる。

立脚点は自分しかいない。

ネット接続に年齢制限をつけようって試みがあるでしょう?自分はちょっとだけ賛成なんですよね。でも、そこをオープンにして、社会はどんな風になるんだろうってとこにも、ちょっと惹かれる。

誘蛾灯と道しるべが。
同じ角度で明滅している。

わたしは。
 



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