私と、猫の夜/
かや
猫が疑問符を撒きちらし
夜がいくらか賑わいを増す
その髭の長さぶんの内容を
ひとつはそっぽをむいた月へ
ひとつは笑い揺れる木々へと
夜が明けるまで
あくびする間もなく語りかける
永遠にも思える静寂は
短すぎるだろうか?
私は眠りにつこうとして
声の持ち主の最期を想う
飢えやまいそれとも干からびて
そうしてなんだ私もおんなじかと
安心すればもう
猫を抱えて帰る夢をみる
頭を撫でてやりたいのだ
頭を撫でてやりたいのだ
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