肖像(五)/
前方後円墳
私の部屋の
インスタントらーめん
横目に
小指を立てて牛乳を飲んでいると
どこかで猫がぎゃあぎゃあと盛っている
へそのごまが気になってしかたない夜に
誰もいない私の部屋の
らーめんのカップ
振るとカサカサなんとも頼りない
結局のところ地震が好きなんでしょ
なんて、あなたに結論を急いでいると
牛乳零れて
受話器からクチビルが滑り落ちた
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