立ち並ぶ銀色のビルたちと/umineko
 
いさつにこんな一節が。

「戦争。争い。いじめ。暴力。」

戦争といじめが並列ってところに、参列した当時の小学生たちは苦笑してるだろうね。でも逆にいえば、そこまで荒廃してるってことかもしれない。焦土は自分たちの胸にある。立ち並ぶ銀色のビルたちとは、裏腹。

生きることは哀しむこと。内包すること。
私があなたの街を焼く。あなたが私の街を焦がす。

生きることは認めること。内包すること。
かがり火のように。


出会いを食べて生きていく。
私の血や肉となり、声や視線になりますように。
踏みにじったものも、明けわたした午後も。


立ち並ぶ銀色のビルたちが。
空を反射して。
 
 
 
 
                
8月6日 朝

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