立ち並ぶ銀色のビルたちと/umineko
 
今日は地元では特別の式典。その時間を避けるようにシャワーを浴びる。ちょっと、少し、避けている。意識してることの裏返し、なんだけどね。

テレビの画面では、小学生があいさつをしていた。ある意味リーディングでしょ?ポエトリーかどうかはわかんないけど、でもそれはそれでアリだと思う。ここではラップは届かない。スポークン・ワーズ。映像なんて必要ないんだ。降りそそぐセミの声。それでいい。

自分たちの街には特別がいくつかあって。たぶん今日という日も、そう。人が閃光に焼かれるという事実を目の当たりにするということ。当時の小学生たちは、すでに平均余命に手が届かんとしているけれど。

こども代表のあいさ
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