ケージ/たもつ
 


あるいは
ロボットがいるかのように
僕らの生活には
ささやかな潤いがある

目覚めとともに
お互いの強度を確かめあう
もう細胞壁を持たない
サブウェイ、いくつかのヒューストン
僕らの語感はとても似ていて
けれど何ひとつとして
おそろいではない

光合成の隙間から
覗くことのできる時系列
その突端はすでに失われた
薄いケージの中
ひまわり
絶叫



戻る   Point(8)