米原駅ノート/渡邉建志
 
クラシック聴きながら詩を書くと詩が3拍子になってしまう、
でも詩は4拍子のほうがいいから、詩を書くときは狂ったロックやテクノを聴くと言う人のことを思い出していた。
今日中にたどり着けない電車に乗りながら。

詩とは風景をポケットに入れること、写真で撮りきれない光を言葉に収めること。
あるいは水を一滴ずつ落とすように、ことばを一滴ずつ
たらしてゆくということ。しずく ぽちょん しずく ぽちょん
あるいはだじゃれを2つつなげて異化をさぐるということ。

メランコリーと数万の
よこっとび。

米原駅。東海道線は、ここで乗り換えなければならない。
大垣(岐阜)から米原(滋賀)まで
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