しのぶとの想い出/冲克。
 
しのぶと暮らしていた時
給料を貰って持って帰ると必ず神棚に給料袋を置いて「ご苦労様でした。」と言う。
それから神棚から下ろして、家計の振り分けをしてくれた。
おじさんのお小遣い、食費、光熱費等々

休みの日、気分で「どこかに行くぞ」と言うと、「はいはい」と言ってボストンバックには、
小旅行出来る荷物がまとめられていた。
気分屋の自分に、他の人にはついて来れないところをしのぶはうまく合わせてくれた。
行く所は、しのぶが決める、人からあそこが良いと言われているところに私を向かわす。
私は煽てられていつかしのぶの言う方に向かっている。

蝉取りに行くとしのぶの方が子供より真剣になる
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