逢魔が時/なるせ
 
濡れた夜の背中を追って

貴方はまた行き先も告げずに





鬱血した掌が掴んだのは

星か

空か

その首か





貴方は言った





この喉が吐き出した










「どこまでも信じてくれ」



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