瀧季/
木立 悟
夜の蒼の手
水の音(ね)となる
ひとふさの前髪
羽に満たされる
言葉の訪れ
切らずに待つもの
背中をすべる手
月に沈む穂
壁あおぐ翼
雨がつける線
星をつかむ手は燃える
暗がりと共に笑いあう
午後に変わる目
ひびきを狩る声
水へともどりつづける霧
道は空 空は道
歩むものの影はゆく
歩むものの影は飛ぶ
戻る
編
削
Point
(4)