つつましやかに中華/あみ
 
「憧れ」
とか、そんなもの残ってたわけではないけれど
ぶちまけられたのはただの蛋白質であり
絡み付いているのもただの蛋白質だ
余興でもなんでもない内訳は
太陽の光が届かないというだけで
狂ってしまった体内時計を指先で持て余す遊び


パリパリに乾燥した2本の指は体から離れたと言えどなお
私と比例している微熱の跡を残している
そして微熱は記憶を抱えている
君とはなんとなくそうなってで始まって
なんとなく親しみを覚えなんとなく傍にいてなんとなく今に至る


かつては憧れに似た感覚を持っていて
それは誰かが欲しがっているのがわかるから欲しくなって
誰かが君に見つけた何
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