きみに/竹節一二三
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか
とりがらみたいね ときみはわらい
わたしはきみのふくふくしたゆびさきに
あわあわとわらう
やわらかいゆびさきも
ふるえないてくびも
あたたかなからだも ぜんぶ
うらやましくて
わたしはきょうもきみに
にくにくしいね とささやく
ごはんを一緒にたべてくれるきみへ
もっと太りなさいと きみの嫌いな野菜を
わたしの皿に移すのをやめてくれないか
わたしの嫌いな肉をわたしの皿に多めに入
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)