きみに/竹節一二三
 
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか

とりがらみたいね ときみはわらい
わたしはきみのふくふくしたゆびさきに
あわあわとわらう
やわらかいゆびさきも
ふるえないてくびも
あたたかなからだも ぜんぶ
うらやましくて
わたしはきょうもきみに
にくにくしいね とささやく

ごはんを一緒にたべてくれるきみへ
もっと太りなさいと きみの嫌いな野菜を
わたしの皿に移すのをやめてくれないか
わたしの嫌いな肉をわたしの皿に多めに入
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