捻じれ/佐藤伊織
 
狂っていると
おじさんはぼくに言う

ぼくはじぶんのほうが狂っていると言いたいのだが
おじさんのからだがどんどん捻じれてくるので
怖くて言えなかった

そうだおじさんが今死んだら
捻じれた棺桶を作ってあげよう
ステキな考えにぼくの身体もどんどん捻じれる

捻じれた身体は螺子のように
それら奇妙な物を繋ぐ

それら奇妙な物をつなぐように
ぼくやおじさんは捻じれていくのだろう。
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