喧嘩/AKiHiCo
キミを大切に思いたいはずなのに
自分の我侭ばかり言ってしまう
気付いているのに直せなくて
そんな自分が大嫌いで
いつの頃からだろう
こんなに歪んだ心を抱いたのは
怒りを堪えようとするけれど
溢れ出す紅の花弁が
脳を埋め尽くす
誰も悪くない事くらい判っていて
責める相手をそれでも探してる
銀色の雨が降るのは
そのすぐ後で
大事な人の怒りが伝わる時
私の胸が軋むような音を立てて
同じように憤りがこみ上げる
穏やかな波が押し寄せるのは
そのかなり後になりそう
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