雪/冲克。
 
夜に雪が降る
街頭の灯りの中に暗闇の中からすーと姿を現す雪
手を出すとふわりと手に乗り、スーと消える雪
儚いような命の雪
しかし、無数に降る雪は、消えても消えても又降ってくる
そして、何時かはあたり一面雪で覆ってしまう

家も田も電線も小さい川も池も野も山も雪で覆ってしまう
朝になると銀世界、汚い物をすべて覆い隠してくれる雪
雪の降る夜は、余り風も無く本当に静かにしてしまう

雪の日が何日も続くと、子供も家の中で冬眠にはいる
一人で遊ぶ習慣が身につく、だから、雪国の子供は辛抱強いところが有るみたい。
そして、長い雪国の冬の生活が始る。


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