フリスビー/恋月 ぴの
 
僕はいつでも

丸いから

君は僕の襟足を鷲掴み

えいっとばかりに

放り投げる


どんなに空高く飛んでいっても

僕は君の胸元に ふらり舞い戻る


それが僕の愛情

飼い慣らされた僕の宿命

戻る   Point(9)