カンタータ/
木立 悟
雨が止み
もの皆かがやき
手のひらが痛む
ゆらめくいのち
その名とともに
世界となるもの
ふたつの惑星が
三番めの惑星に落とす影
午後と夜の間の地図
花を摘む花
眠ることなく
枝を照らす石たち
銀は鉛の胸をひらく
問う水 拒む氷を持ち
光の段丘をゆくものに
ぐずつく夜に
はばたきひろがる
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