花火の花びら/
ベンジャミン
少し湿った空気のせいにして
ずっと見つめていられない
まばたきするのと同じ一瞬で
咲いては散る火の花は
たくさんの星を集めたように
火薬の匂いをひいて流れてゆく
ほら
星が夜空に焼きついてるよと
呟きながら
指をさして笑っている君の
瞳の中にはキラキラと
まだその花びらが
音もなく舞っているね
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