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四角いベッドに僕は横たわっている
四角い枕に頭を埋めて
四角いパネル模様の天井を見上げてた
四角い窓はあったけれど
丸い太陽は長い四角のカーテンが塞いでいた
四角い機械が僕を取り囲んであざけ笑う
そんなことしなくとも身動き一つとれないというのに
四角い眼鏡をかけた先生は
四角いカルテに今日も僕の状態を書き込んでいる
まだ「○」が付くことはないのだろうか
僕は四角の世界にいる
丸い地球にいるはずなのに
一つだけ
三角形が僕の生命を刻んでいた
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