キカイのカラダ/りっと(里都 潤弥)
まぼろしの握手をすれば手の中に土の味するひまわりの種
夏の夜の平均気温が2℃下がり僕は機械の夢を見ました
青空に君が裸で泣いている 機械の僕は近眼のまま
コーヒーを眼鏡の縁で焙煎し3時に飲めば奴隷商人
ひまわりが太陽めがけて伸びるよに僕の背中の部品が伸びる
アスファルト鉄の裸足で買い物へコンビニ袋かさかさならし
売り上げの1/2を握りしめ募金するから機械の身体
携帯は必需品です機械にもおまわりさんは尾行をします
潮風に機械の身体揺れている 錆びてもいいよ君がいるから
まぼろしの握手をしよう僕たちはひまわりの種燃えさかるネジ
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