今と、少し未来のこと/
 

たぶんそんなものである
そこに居ない君のことよりも
きっと目の前の面倒とかに目がゆくんだろう
そんな自分を僕はたぶん責めない

なぜならば君が僕を愛してくれるわけではないからで

君がどこか遠い町で自分の家を見つけて
どこかで見つけてきた誰かと一緒に住むことや
もしも子供が生まれたならば
なにやら考えて名前を付けることや
そしてそんな君のすることの色々を
僕はきっと少しも間近に感じる事はなく
どこか君の居ない小さな町で
何となく今日一日と潰してゆくことも
僕は心の底でしっかりとわかっているんだけれど
口に出すことは何となくためらって言わない

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