今と、少し未来のこと/桜
さらさら平気な顔をして君は言ってのける
僕が君を夢にまで見ているなんて知らない
でも僕はそんなことでは泣いてしまえなくなった
昔みたいには
扇風機が忙しく首振りを続ける
そういえば僕は君の生まれ故郷なんて知らない
君はどっちかと言えば暑がりではなくて
僕はと言うと間違いなく暑がりである
君の誕生日も血液型も知らないけれど
少し歳をとった僕はそんなことも気にしなくなった
昔みたいには
ある日突然君が居なくなったなら
きっと何かにつけて思い出すんだろう
それでも余りにも長い間会わずにいたならば
きっといつの間にか忘れているんだろう
君のことをきっと好きなのに
た
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