『極彩色のゲルニカ』/mana
 
って口をつぐんでる
怯えて震えて耐えている


あんたが噛んだ下唇から
皮を噛み切り血が垂れてるよ


なあ キミよ


せめてキミくらいはさ
どんだけ辛くても
キミを見放すことのない
キミの味方でいておくれ


僕はカリスマなんかじゃない
それでもあんたの隣に座り
唇を噛むくらいは出来る


被害者面などダセェだろ?


たったひとり
プレミア誇って生きていけ


あんたが一番イヤなもの


それに暢気なマジョリティは
ほんとに心底焦がれてるのさ


いい気なもんだね
まったくだ


血の味ひとつ
[次のページ]
戻る   Point(1)