『極彩色のゲルニカ』/mana
って口をつぐんでる
怯えて震えて耐えている
あんたが噛んだ下唇から
皮を噛み切り血が垂れてるよ
なあ キミよ
せめてキミくらいはさ
どんだけ辛くても
キミを見放すことのない
キミの味方でいておくれ
僕はカリスマなんかじゃない
それでもあんたの隣に座り
唇を噛むくらいは出来る
被害者面などダセェだろ?
たったひとり
プレミア誇って生きていけ
あんたが一番イヤなもの
それに暢気なマジョリティは
ほんとに心底焦がれてるのさ
いい気なもんだね
まったくだ
血の味ひとつ
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