☆195 コンヤノアメ/
貴水 水海
お前は
何気なく俺の部屋に来て
何気なくしゃべって
笑ってた
毎日が砂を噛むような
俺の生活で
お前と会えるのが
ただ1つの楽しみだった
でも
もう会えない
お前は
俺のものじゃない
言ってはいけないことを
言ってしまった
言わなくてはいけないことを
言えなかった
そんな終わり方だった
お前の来なくなった
俺の部屋は
冷たい
座敷郎みたいで
今の俺を
余計切なくさせる
今夜の雨みたいに
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