そして はじめよう/
葵 悠貴
たとえば
僕らに翼があったなら
途中で重く飛べなくなる者もいるだろう
たとえば
片想いほどの純粋さがあれば
君の些細な気持ちにも気付けるのだろう
僕がここでこうしていることは
何年後の自分の為なのか
それとも誰かの為なのか
意味のないことなのか
それらを見出せた時には
こうやって考えたことさえも
きっと忘れているんだろう
こんなことさえ不毛に思える今だけど
気付けば
道はどこかへと続いている
だから今から
そして
はじめよう
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