骨/桜
道路の真ん中に寝転んでみた。
真っ青ないい空が広がっていた。
こんなことで単純に、自分が特別な生き物になったような気がして、
笑ってしまった。
ふと昨日のことを思い出す。
小さな箱に押し込められてしまった、あの人の真っ白な骨。
いったいどんなふうに燃えたんだろう。
どれくらいの温度で。何色の炎で。
僕には、
あの部屋の中であの人がどんなふうにこの世から消えていったのか、
知るすべもない。
あんなに泣いたのに、今は笑えるなんて。
みんな泣いたのに。
どんなに悲しんでも、どんなに悔やまれても、燃えてしまったらおしまいだ。
ただの骨になってしまう。
笑っていたことも
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