鳥として/
まんぼう
翼が水面に
触れるか触れないか
それを楽しむ
それが飛ぶ者の在り方
傾けて弧を描いて
差し伸べて
張り詰めて
愛するように
触れずに
飛ぶために身体のあらゆる部分を
作り変えたのだから
これが生きる望み
偶然でも必然でも
本能でも無く
生かしきる
愉悦
望み
願い
意思
忘れていても
必ず思い出せる
全て私の中に
内在する
かならず
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