お月さま/チアーヌ
 
とても疲れて
寂しい帰り道
歩きながら
車の中から
電車の窓から
わたしは夜空を見上げる
お月さまはいつも
わたしを追いかけて来る
どこまでも
どこまでも
逃げたくとも
逃げられないし
逃げる必要もない
だから
わたしはいつもお月さまのもの
今夜も


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