昏倒譜/黒川排除 (oldsoup)
 
直筆のものがそうだ。彼方なるもの消えよ。

腕の鈍角に折れている故、己の事は己でやりたまえ。
果物はいつも世話になっている先生に籠ごとぶつけて結構。
ほら、ここだ。中毒者特有の、針の痕が見えるだろう。
その目は虚ろに語り続ける。組まれている腕を照らす絵画
雨に濡れる太陽が描かれていた。光は埃 埃は光り。

鳥の飛んでいる窓を見ている、鳥はその向こう側を
あるいはさらに向こう側を 反射の中を飛んでいるのか。
夢なら入り込んでくる その術。かつて選んだ調子の狭間、
確かに揺れる調光細工。乞食の電話帳は食用と分かる。

あああ狂っている、あああ狂っている、
生来の記憶は断たれ
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