「 まつり 」/椎名
ほとばしる情熱と
命の喜びを
全身で表現して
暑い夏の夜が始まる
笛と太鼓と
人々の歓声
弾ける笑顔
流れる汗
人ごみ
むせ返る熱気
息も詰まるような
ひといきれ
やきそばを頬張り
ビールを飲み
同化する
喜びが溢れている
男も女も
老いも若きも
この世に命を与えてくれた神よ
見えているだろうか
人々が感謝を捧げている
この喜びを受け取って欲しい
愚かな行為に嘆いておられる現代に
まだこんなに素直に喜びを感じることができる
人の世も
まだ捨てたもんじゃない
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