俵松シゲジロウの倦怠/みつべえ
 
大した怪我ではなかった。二週間に一回、電気療法に通院すればよい。
「ふわあ・・・」
 包帯をした方の手を口に当てて欠伸をした。
 退屈だなあ。
 平々凡々な毎日だ。何か面白いことないかなあ。何か変わった事件はなかったかなあ。
 シゲジロウは朝刊を舐めるように読みはじめた。
                   
                 (おわり)



 ※むかし書いた「変な味がする話」という作品の第三話目です。なしていきなり第三話かというと、フロッピーに保存されていたのが、これだけだったから(笑)。ほかの話はヒマなときに入力する予定です、たぶん。


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