裸王/恋月 ぴの
 
赤子の手をひねるように
詩をひねる

エディタを操る
手の速さは
詩作の早さ

私 毎日だってできちゃう
十月十日は昔の話
毎夜できた 赤子たち
列をなして画面に向えば
出来ちゃったコンの
眠れぬ夜はふけて
パソコンの音だけが
私の部屋に響く
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