それは、風の強い日だった/
葵 悠貴
それは、風の強い日だった
「私のことは、放っておいて下さい」
君が最後にそう言ったと
心のもやもやが叫ぶ
君は確かにそう言った
僕はこんなに好きなのに
君の言う幸せについて考えてみた
だけど
今の君と僕とでは
温度差がありすぎる
僕は君のこと
失望させたくないんだ
苦しい恋の胸の中
それは、とても風の強い日だった
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