思春期/flame
 
吸いかけの赤マルを未練なく道に投げ捨てた

入門はマルボロライト

吸い方も知らずただふかしていた

本当に好きな娘が分からず失恋した

そして社会にはむかうように親に反抗した

そのころには赤マル吸っていた

吸い方ももう覚えてた

見えてくるのが怖くて俯いていた

そんな上り坂の途中

大好きな言葉、聴いた言葉、自分の言葉

色々集めて自分を繋いだ

ありきたりの言葉を吐いて

ありきたりな空を見上げ

新しい赤マルを咥えて

火をつけた

呼吸をするように慣れた煙を吸い込んで

吐き出し、気がつけば

夏だった
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