トリコロールがしおれた夜に/
八月のさかな
夜が暮れ朝が明けていく
ふらふらとゆれる車の中
わたしはひたすらねむりつづける
トリコロールがしおれた夜に
大好きなあのひとがわらう夢をみた
かなしいうたの終わりは声にすらならない
しあわせとおもうことすらむなしい
目を覚ましたわたしに運転席から声がかかる
幸せそうにねむっていたよ
うなずくしかできないわたしは
まだすこしねむいふりをする
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