☆天上の楽園或いは遅れてきたラブレター☆/かおる
幸せのかけらはミルク色の花びらになって
満天の星空から零れ落ちてきたようで
みどり色の山から沸き上がる雲の花
いずれ ミルキィウェイに還るのか
真っ白なふかふかの絨毯が
空一面を覆い尽くす
笹の葉もさわわ ざわわと風が押し
さらさらと短冊を載せ
真っ白い雲と流れていった
会えるという願望 希望 羨望
胸に祈りの花を咲かせ
雲の遥か向こうを夢見る時
下弦の月のボートも揺れる
地上とは別の時間軸が流れ
こちらの一年はきっとあちらでは一日
日々の糧のため 機織り 牛追い
そんな働き者のおしどりは
ゆうべにお互いの元に帰っていく
そんな☆のつぶやきを七夕に見たのだろうか
戻る 編 削 Point(3)