呼吸/トノモトショウ
る○○○と
浮き上がった●●●に
ほら
ゆっくりと
分 解 さ
れて イ
く
00:27
スピードを逸した浮遊体は
無数の眼球を地面に向ける
瞳孔は無限に開かれ
やがて全身を包み込んでいくのだろう
だが
時間は
無機質な
メトロノームにもならない
簡単な例をあげよう
ボクは今 呼吸をしている
呼吸というものは人間にとって
最も単純な作業である
息を吸って息を吐いて
息を吸って息を吐いて
息を吸って吸って吸って
息を吐いて吐いて吐いて
息を吸って 息を吐いて
息を吸って 息を吐いて
このリズムだ
もうすぐボクは
人間にとって最も単純な作業であるはずの呼吸というものを
放棄しなければならないのであって
つまりボクは
人間にとって最も単純な作業であるはずの呼吸というものを
放棄しなければならないのである
00:55
あと5秒
01:00
終了
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