書く動力 9/Dr.Jaco
手詰まりにしてはさっさと続きが出てくる。そして手詰まりな時はいつもこの言葉が
私を支えてくれる。今回、話は脱線する。
はばかることなくよい思念(おもひ)を
私らは語ってよいのですって。
美しいものを美しいと
私らはほめてよいのですって。
失ったものへの悲しみを
心のままに涙ながしてよいのですって。
(永瀬清子「美しい國」抜粋 引用は飯島耕一「鳩の薄闇」から)
この詩(特に冒頭2行)以上に戦慄したフレーズはない。こういうことを言われて凍
り付く自分はやはり、ひねくれている。
「はばかる」相手と「ですって」の相手は、同じ「貴方」
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