まばたき/床
あのころのわたしはなにかにいつも喧嘩をうっていて、
火の気がないことなんてなかった。
いつも勉強をしていたし、笑顔で切ない恋をしていて、
いまでも痛々しい
このまま大人だけがきえてしまうことを望んで、
あけることをしらない朝をまつ、
子供
いまはただ、はたちという年齢を1ヶ月にひかえ、
じぶんとは何かを探し続けている
むかしとはちがう方法と道筋で
なにかにすがらずにはいれなかった昔と
なにもみないふりをしつづける今とでは
呼吸のしかたひとつとっても異なっている
経験はじゅうぶんと言えるほどではないが積んではきたし、
もう空をみあげる準備はできている
あとすこし、やさしさと余裕があれば
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