*回転木馬*/かおる
景色に向き合って
言葉に託して 文字に興して 整理整頓
アルバムのページがまた一枚 綴られていく
たった一つしかない煌めき
めぐる めぐる かぜ めぐる
影灯籠に映る少年の面影
寄せては返す 喜びと哀しみのさざ波
走馬灯にうつろう時間
めぐる めぐる 魔法の言葉
くる くる くると 鏡に映す
暮れなずむ そのときに 朝がその日 最後の輝きを投げ
黒のヴェールを羽織っていく
ギラギラの原色 軽快なサンバのリズムから
淡く 柔らかく ぼやけていく輪郭
のどかで 間延びした スチールギターの音色へ
めぐる めぐる 光と影
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)