新宿 (愛の街角) 第三章/恋月 ぴの
 
君恋し改札口に佇めば嘘つきの空闇に広がり


この街のいつわり愛は面はゆく胸元揺れてなほ移ろえば


みおを引き声のまにまに小舟ゆき行き交う人の波打ち際に


漂いて水面に朽ちた古木にも想ひ寄せつつ君を待つまに
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