偏頭痛/プテラノドン
工場地帯の駐車場に捨てられていた吸殻から
男女のひそやかな絆が曝される。互いにひかれ合う、
男と女の意欲と表象、一度出ると伸び広がりつづける地平線に
偽りの太陽や月が、沈まずに居座っている。何個も。いずれ打ち捨てられるとはいえ、
それは何日目?早くしないと男女二人の影は伸び続け、誰かの影と重なり
引き剥がす事が出来なくなる。(一心同体なんて望んじゃいないのに)
住所氏名を除いて、表層としての存在はそこや、あそこで屈している。
抗おうと会話を繰り返す事で、新たに空間を満たそうとしても、
警告どおり言葉は、誰にも(君自身でさえ)見つからない場所へさっさと身を隠す。
無意識であれ、その
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