名付けについて(二流詩人7つの条件補遺2)/佐々宝砂
、カテゴライズしなくてもいい。だが私はカテゴライズをする。あなたにも、あなた自身の裁量でのカテゴライズを勧める。その理由はおいおい述べる。
ちなみに、「三流」と「二流」を区別するものは技術だと私は考えている。二流詩人は上手すぎないが、決して下手ではない。技術はあるのだ。むしろ技巧に走りすぎて、ちっとも心に残らないことがあるくらいだ。一方、一流詩人は、上手とか下手とかいう次元をぶっとんで、人の心を直接にぶんなぐったり、エネルギーをじかに注入したりする。詩で誰かを殺し、詩で誰かを生かし、自身は詩で身を滅ぼすくらいのカリスマが一流だ。私は、そんなおっとろしくもすばらしい存在にはなれないし、なりたく
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