書く動力 8/Dr.Jaco
 

その水面は私の世界の限界=果てだからだ。
果てはぶち壊したらよいではないか、と言うかもしれない。
でも多分それは恐らく、今までコミュニケートできなかった会社の誰かと、やっと会
話が弾んだ日の終わりに感じる充実感とは違うのだ。
どちらかと言えば、昨日まで泳げなかった私がある日突然泳げるようになるのと似て
いる、もっと言えば、空中と水中の境目=水面を感じることさえなく、どちらでも生
きられるようになる、というのと似ている。

(幸運にも?)水面を越えたなら、人にはもう水面は見えないのだ。
ということは、境界に潜む「言葉さん」について鬱陶しいくらいしつこく語る私は、
その境界を越
[次のページ]
戻る   Point(1)