スーパーガールはキャノンボールで死霊と盆踊り/佐々宝砂
 
出したころも今も観たヒト誰もがバカと認めるバカ映画で、しょぼくて、マヌケだ。ツッコミどころは満載だが、誉めるところは主演のヘレン・スレイターのかわいらしさくらいしかない(一部趣味人にはフェイ・ダナウェイの魔女姿もおすすめ)。いっそ徹底的にコメディにしてしまえば、せめて「インナースペース」程度の映画になったんじゃないかと思うのだが、「スーパーガール」はコメディとしてさえ半端だ。続編ができなかったことを考えると、興行的にもダメダメだったのではないか。「スーパーガール」を楽しむためには、くだらないものをくだらないが故に愛でる心が必要で、そんな変な趣味は万人のものではない。

それでも「スーパーガール
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