梅雨ときみと/竹節一二三
 
霧雨に包まれて
ゆっくりと指を伸ばせば
あたたかく やわらかいものに触れた
眠らない夜に
きみを思う

海まで見渡せない橋の上
雲は川に近づき
思いを告げた
波紋に答えを聞きながら
わたしは目を閉じる

どうして、きみは
風を掻く
あえいで それでも届かないところへ
背を伸ばし 跳び
月を抱こうと

流れゆく川は
時とともに嵩をまし
生まれた恋を押し流す
ごごうと音をたて
わたしの眠りを妨げる

眠らない夜に
夢を見る
霧の中に
きみを見る



小指の約束は
きみを忘れない
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