キーヨ/
キーヨ
冬の初めのバスターミナル 風がとおる
ねえ、どうかしら
風に たくさんたくさんの紐をかけて
両手に持ったら わたしの夢にたどりつけるかしら
自らが 選ばなくとも 時は流れる
冬に向かう日々の中
人々は目的地へ
太陽の誇らしげな一人舞台
雲は薄くたなびいて 太陽にかかる羽衣のよう
私だけが影を作って 下を向いてしまう
もう少しこのまま 足元の影が消えるまで
あと少し自分を見ていましょう
自分と戦えるように 空に飛び立てるように
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