美里/瑠音
噛んでも噛んでも消化できないから
結局そのまま飲み込んでしまった
美里
君にとって明日はひどく寂しい日になるだろうから
私は笑ってあげるべきなのかどうか迷っているよ。
迷っているよ。
美里
反省すべきことに気がついたときには手遅れなのだと
君は気がつくのか知ることもできないのか
私にはわからないけれど
知ることもできない程度の君だとしたら
木曜の約束はなかったことにしようか
うん。
美里
あの子の世界は私たちの三割り増しで甘いんだ
だから仕方がない
きっといつか気付くはずだよ
私たちの世界が気付いてくれるはず
間違っているのは
どちらでもないってこと
すべては
お互い様だったということに
美里
君にとって明日はひどくひどく悲しい日になるだろうから
それでもいつもどおり笑っている君がいたら
私はどうすればいいのか
まだ迷っているよ。
迷っているよ。
美里 。
戻る 編 削 Point(0)